“華麗なる一族"になぜ、骨肉の争いが起きるのか
「息子を社長にするのは、いつでもできる。だが、経営者にすることはできない。」中内㓛(ダイエー創業者)
現代トップ企業44社の血縁物語。
永らく日本はベンチャー不毛の地と言われてきた。米国ではGAFA(グーグル、アップル、フェイスブック、アマゾン)が、中国にはBAT(バイドゥ、アリババ、テンセント)が台頭。20年前には取るに足りないか、存在すらしていなかった企業だ。
本書では、“日本株式会社"の中心に位置するトヨタ自動車(豊田家)、ソニー(盛田家)、武田薬品工業(武田家)、パナソニック(松下家)、ブリヂストン(石橋家)やサントリーホールディングス(鳥井・佐治家)、セブン&アイ・ホールディングス(伊藤家)、イオン(岡田家)などの『創業家一族』を生体解剖。
ファーストリテイリング(柳井家)、ニトリホールディングス(似鳥家)、ヤマダ電機(山田家)の3社は、第一章の『「終身社長型」の創業家』に掲載。また、「闇営業」で話題になった吉本興業(吉本・林家)、父娘が経営権を巡って死闘を繰り広げた大塚家具(大塚家)、ドラッグストア再編のカギを握るマツモトキヨシホールディングス(松本家)、組織ぐるみの不正が発覚し、存亡の危機に瀕したスルガ銀行(岡野家)などを鋭く解析している。
平成期には、西武グループの総帥だった堤義明や「価格破壊」の流通王の中内㓛が失脚し、柳井正、孫正義、三木谷浩史らが台頭。新しい異相のカリスマに主役が交代した。
本書は、「創業家一族」経営の核心に迫る巨艦ノンフィクションである。
〈こんな方におすすめ〉
・経済ノンフィクションに関心深い方
・企業経営者、マネージャーの方
・各業界関係者、就活生の企業研究
〈本書の特長〉
・産業界に豊富な人脈を持つ経済ジャーナリスの著者が現代トップ企業44社を解剖
・創業家vs.プロ経営者時代の経営トップ人事の核心がわかる
・企業HPには決して公開されない「創業者」の燃える魂と「華麗なる一族」の権力構図に迫る!
〈本書の構成〉
■第一章「終身社長型」の創業家
■第二章「男子・女子継承型の創業家」
■第三章「娘婿・養子継承型」の創業家
■第四章「兄弟継承型」の創業家
■第五章「パートナー継承型」の創業家
■第六章「途中降板型」の創業家
5年後には、65歳以上の5人に一人が認知症を発症!
認知症は介護などの生活面だけではなく、財産にも大きな影響を与えます。
「本人の意思確認」ができないため、資産運用や契約ができなくなるのです。
多くの認知症患者の成年後後見人として資産管理などの手伝いをしてきた著者が、
実際に経験したエピソードをもとに、認知症を患った人や認知症患者の家族が陥る
「お金」のトラブルとその解決法を明かします!
(目次より)
第1章 「ピンピンコロリ」は昔の話~認知症高齢者を待ち受ける10の過酷な現実
事例1:ある日突然、頼みの綱である妻が消えた…残された夫の資産が行方不明
事例2:身寄りがないため施設が入所拒否…お一人様の生活はどうなる
事例3:保有資産があるのに止まらない貧困化…不動産運用への対応
事例4:頼りの義理姉妹が倒れた…老々介護もいずれは破綻
……など
第2章 財産漂流! 高齢者の財産はどこへ行く
高齢者の「老後の備え」「まずは貯蓄へ」習慣が思わぬネックに
生前贈与、生前消費
人生年表を把握する
平均寿命に惑わされるな
本人確認と意思確認ができないと財産は動かせない
第3章 成年後見人のリアル!~普及率5%のからくり
介護保険と両輪のはずが
成年後見制度~国は推奨 なぜ進まない
子どもが後見人になれないショッキングな統計
裁判所への報告、専門家への報酬~なぜ手間が多いのか
「本人の希望」をどこまで後見人が担保できるのか
死後事務には対応できない後見人
第4章 準備をしないのが最大のリスク~財産漂流させないための10の対策
1,資産運用も体が資本 健康寿命を延ばそう
2,5年後 自分はどうなっていたいかを逆算する
3,自分の財産と推定相続人を正確に把握しておく
4,成年後見制度の失敗事例ではなく成功事例を知る
5,子どもに頼れるか夫婦で話し合う
6,あらかじめ後見人を自分で指定しておく
7,地域包括支援センターを活用する
8,ケアマネージャーとの連携でいつでも相談できる体制に
9,元気な内に遺言を作成し自分の希望を記す
10,最近よく耳にする家族信託の利用を検討する
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