近年、テレビや新聞は影響力が落ちたといわれるが、それしか情報源がない「情報弱者」はミスリードされ、その結果、おかしな投票行動に走る場合もある。
そして今日のアメリカのように、社会が分断されかねない。
それは、興国ではなく、亡国への道である――。
第一章 興国の宰相だった安倍晋三、亡国の政治家・知識人
●興国の保守政治家だった安倍晋三
●河野太郎の危険な政治血脈
●男・菅義偉が見せた誠意
●「アベはファシスト」なる愚かな論考
●学はあっても馬鹿は馬鹿
第二章 皇室を歪めんとするのは誰か
●秋篠宮:その慄然と国難
●まぎれもない皇統の汚点
第三章 日本の「危険な隣国」の正体
●『反日種族主義』は韓国人の呪縛を解くか
●北朝鮮の精神的支柱=主体思想はオウムに通ずる
●日本政府との闘争を煽る主体思想
●旧統一教会・韓鶴子にナメられた岸田首相
第四章「表現の自由」「内心の自由」におけるダブル・スタンダード
●『朝日新聞』流「表現の自由」の欺瞞
●E・トッド氏の「核発言封じ」
●最高裁判決の滑稽と過激
第五章 今なお我が国に巣くう護憲左翼
●サル発言で再認識! 憲法改正は急務だ
●憲法制定権力を取り戻せ
第六章 「反日」「リベラル」という病
●司馬、半藤型「歴史論」はもう古い!
●令和に生きる左翼思想 225
●ア然・ボー然……この人たちの五輪論
選挙報道やテレビの討論番組などでしきりに用いられる「リベラル」という言葉。
リベラルの意味を、「個人の自由を最大限尊重すること」そして「社会的弱者の声に耳を傾け、そうした人々のことも同じ人間として尊重すること」と捉えるならば、著者自身もその1人だと賛同するが、日本の「リベラル」はそれとは相当異なる極めて奇怪なものであると主張する(※本書で批判する「リベラル」をカッコ書きにしているのはそのため)。
憲法改正と聞くと、すぐに「戦争反対! 」「徴兵制が始まる! 」と声をあげる「リベラル」。
共産主義に極めて融和的な「リベラル」。
世界基準からするとあまりにおかしい日本の「リベラル」を解剖・批判し、本来のリベラルはどうあるべきかを模索する。
近年、先の大戦をテーマにした書籍が多数発売されている。
「なぜ、日本人は戦争を選んだのか?」そして「日米開戦当時、なぜ多くの日本人が開戦を支持したのか?」を論じる書籍もあるが、その理由は複合的で、1つのものを取り上げてこれだと断じることは難しい。
本書では、「人種差別」の観点に着目し、この疑問に迫っていく。
1919年パリ講和会議で日本が提出した「人種差別撤廃案」はアメリカやイギリスの反対で否決されている。
また、カリフォルニアでは激しい日本人排斥運動があった。
更に時代を遡れば、戦国時代に日本人がポルトガル人に奴隷として売り買いされていたことにも行き当たる。
戦争をただ肯定するのではなく、隠されていた真実に光を当てる1冊。
「北朝」と「南朝」、「正統な天皇家」は?
『逆説の日本史』シリーズ最新巻となる第28巻は、いよいよ大正時代に突入。
まず、当時の歴史教科書の記述に端を発する、「南北朝正閏論」問題を考察する。この論争は政争の具とされただけで無く、新聞社が部数拡販のために煽るなどしたため、大きな社会問題と化した。
次に、桂太郎と西園寺公望が交互に内閣を組織した「桂園時代」について振り返る。「異色の元老」と言われた西園寺がめざした「改革」とはなんだったのか? そしてそれはなぜ挫折したのか?
また、いまだ真相が解明されない一大疑獄事件「シーメンス事件」にもメスを入れる。じつは、この事件は「仕立てられた」ものであり、裏で操っていた「黒幕」は、「でっち上げと証拠隠滅の達人」だったのだ……。
そして終章では、第一次世界大戦に関する分析である。なぜ、「日本史」に第1次世界大戦の詳細な分析が必要なのか? それは、この大戦が契機となって、大日本帝国が「植民地獲得レース」でドイツを抜き、「金メダル」を狙える位置に躍り出たからなのである。
多くの人を魅了してやまない司馬さんの歴史小説。しかしそこには戦後の日本人を縛ってきた「東京裁判史観」が隠れてはいないだろうか。昭和史をどうとらえるか司馬史観の徹底検証。
<内容・目次>第1章 東京裁判に呪縛されていた「司馬史観」の軌跡(司馬さんと東京裁判史観。一見何の関係もないように見えるが、深部でつながっていた)。第2章 司馬さんの作品にみる「司馬史観」の萌芽と形成(『竜馬がゆく』『坂の上の雲』『翔ぶが如く』にみる司馬史観の功罪)。第3章 「司馬史観」と戦後日本の閉ざされた言語空間(戦前は暗黒の時代という史観はまさに司馬史観と東京裁判史観で共通している考え方である)。第4章 欧米の識者たちは戦前の日本の立場をどのように見ていたのか(戦前の日本の行動にきちんと理解を示した欧米の知識人やジャーナリストがいた)。第5章 対談・司馬遼太郎さんという戦後(気鋭のジャーナリスト東谷暁氏による著者インタビュー)。今なお好評な前著『「坂の上の雲」に隠された歴史の真実』を凌駕する、全く新しい歴史観の提唱。司馬遼太郎さんのファン必読の書。
「松岡外交が太平洋戦争の引き金を引いた元凶だ! 」というのが、昭和史を読む上での“お約束"の理解であった。だが、事実を調べていくと安易にその理解に従っては間違えるのではないかという疑いが出てくる。本書は、従来から、「松岡外交」の真意を探ってきた著者が、満を持して書下ろした、定説への挑戦状である。松岡洋右は、「自分の最大目的は、日米戦争を避けることにある」と常に言っていた。その言葉の裏に、日独伊三国同盟、日ソ中立条約、日米了解案反対など、松岡の害悪と言われている歴史事実の真相が浮かび上がってくる。内閣の中で浮き上がり、昭和天皇にも不快の念をもたれたなど、評価が散々の松岡洋右だが、東京裁判の初期に死亡したことにより、「罪を一身に背負わされた」観も強い。松岡を、外交家としての大構想と大戦略を持っていた人物とする著者の、「歴史への反対弁論」が熱く展開される一冊である。
韓国併合に反対だった伊藤博文の苦悩とは?
“井沢史観”で歴史を斬る日本史ノンフィクション第27弾。「大日本帝国」が確立した明治後半期について考察する。
比較的成功を収めた台湾統治に対し、大きな失敗に終わった韓国併合はなぜ強行されたのか? そこには「韓国併合の元凶」とされ、今なお韓国民に憎まれる伊藤博文はじつは当初併合に反対していたこと。韓国側から併合を推進し、現在も「売国奴」と罵倒される李完用や李容九こそ真の愛国者であったこと。そして“義士”と讃えられる暗殺者・安重根は、皮肉にも自分ともっとも近い考え方を持っていた伊藤を殺してしまったこと、といった埋もれた歴史の「真相」が見えてくる。
一方、「中国革命の父」と呼ばれ、その後大日本帝国の「好敵手」となる中華民国を建国した孫文。彼は、どうして辛亥革命を成功に導くことができたのか? その裏に知られざる日本人たちの大きなサポートがあったことはあまり知られていない。
そして、「大日本帝国のターニングポイント」とも言うべき「大逆事件」の本質とは何か? 昭和20年の帝国滅亡は、この時からカウントダウンが始まっていたのである。
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